REPORTSリポート
HATTORI MOTORSPORTS [#50 IBARAKI TOYOPET GR Supra GT4 EVO]は素晴らしいペースでレースをリードするも残り30分でエンジンブローによりリタイア、目前の優勝を逃す
 MID OHAIO SPORTS CAR COURSE |
 IMSA Michelin Pilot Challenge |
フリー走行： 予選： 決勝： |
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Qualify予選
8日 (土)午後 16:30 [米国時間]から15分間のタイムアタックする公式予選が行われた。Jack Hawksworthがルマン24時間に急遽出場の為ドライバーを Parker Thompsonへ変更して練習走行から走り込んだ。予選のアタックはParker Thompsonが担当したがマシンの不調によりトップから1.6秒遅れの1:27.930で16位で予選を通過した。
Final決勝
9日 (日)午後12:40 [米国時間] 青空のもとオハイオの美しい緑に囲まれ4時間の耐久レースがスタートした。IMSA Michelin Pilot Challenge SeriesはGS(Grand Sports)クラスとTCR(Touring Car)クラスが混走し、GSクラスに「#50 IBARAKI TOYOPET TOYOTA GR Supra GT4 EVO」で参戦。予選でのマシン不調からチームはブレーキとサスペンションの部品を交換、スタートドライバーをParker Thompsonから中山雄一選手への入れ替えを行い、ペナルティーにより最後尾24位からのスタートになった。
スタートドライバーの中山は順調に順位を上げ、開始35分に18位から他車より早めのタイミングでピットストップを行い給油のみで21位でコースへ戻る。このピットインにより開始1時間経過時点では24位まで順位を下げるも他車が続々とピットストップを始めると中山はコースにとどまり4位まで順位を上げる。レース開始後1時間30分でTCR#15アウディのタイヤが外れコース上に止まったのを見てチームはピットインの指示を出す。中山がピットに入った直後、絶妙なタイミングでイエローコーションになり、タイヤ交換、給油、ドライバーをParker に交代しコースへ送り出す。この完璧なタイミングでのピット戦略によりParkerは3位に浮上してレース再開を迎える。
グリーンフラッグが振られるとParkerは最速ラップタイムの更新を繰り返して順位を上げて行き２周後ついにトップに躍り出る。その後はレースを完全にリードしながら順調に周回を重ね、2位以下を十分引き離した残り１時間40分で給油とタイヤ交換の為ピットに向かう。クルーは完璧な作業でParkerをコースに送り出し他のマシンのピットイン後にParkerは再びトップを快走する。チームはParkerに残り時間53分で
最後のピットインの指示を出し、作業時間短縮の為左側2本だけのタイヤ交換と給油を行い９位でコースへ戻る。他のチームが最後の給油にピットに向かうとParkerの順位が上がって行くが、3位まで上がった時点でParkerからエンジン不調の連絡が入る。チームは無線で出来る限りの指示をParkerに伝えてポジションキープを試みるも残念ながら残り30分を切った時点でエンジンパワーを失い無念のリタイアとなった
Team Owner Shigeaki Hattori 服部茂章
チームとしてこのレースで初めて日本人のドライバーを起用しました。中山雄一選手は日本でSuper GT500に出場している経験豊富なドライバーですが、当初チームメイトの予定だった Jack Hawksworth が急遽ルマン24Hレースにトヨタから参戦することになり、金曜日の練習走行直前に Parker Tompson へとドライバーの入れ替えを行いました。中山選手にとって初めてのマシンとサーキットでコースに慣れる時間が必要で、マシンセットアップと確認は土曜日予選前の練習走行でParkerが到着してから担当する事になりました。しかし練習走行でマシンの不具合が発覚、全ての対処を施して予選に挑みましたが問題は解決しておらず、レースに向けて部品交換とスタートドライバーを入れ替えて最後尾スタートの戦略を取りました。このレースから採用したエンジニアが建てた戦略は素晴らしく両ドライバーも素晴らしい仕事をして優勝が見えていましたが残り30分でパワーが無くなり無念のリタイヤとなりました。優勝が目前でしたので非常に残念ですが、次戦に向けてマシンの全てを見直しカナダで連覇を目指します。
