REPORTSリポート
HTTORI MOTORSPORTSは2024年IMSA Michelin Pilot Challenge 開幕戦デイトナへチャンピオン獲得に向けスポーツカーのシーズンをスタート
26日(金)午後13:45 [米国時間]、IMSA Michelin Pilot Challenge SeriesのGS(Grand Sports)クラスにチームはGSクラスに高性能スポーツマシン「 TOYOTA GR Supra GT4 EVO 」を2台投入、デイトナでの開幕戦は4時間耐久レースでチーム初の2台体制での参戦となった。
 DAYTONA INTERNATIONAL SPEEDWAY |
 IMSA Michelin Pilot Challenge |
フリー走行： 予選： 決勝： |
|---|
Qualify予選
25日 (木) 午後 13:35 [米国時間]から15分間のセッションの中で全車が一斉にタイムアタックする公式予選が行われた。チームは練習走行から順調にタイムを縮めていき、予選では#50 Jack Hawksworthがチーム最速の1:53.715を記録してトップと僅差の0.873秒差で3位、#51 Mark Kvammeが1:56.462で予選24位を獲得した。
Final決勝
3位スタートしたJack Hawksworthが[#50 IBARAKI TOYOPET TOYOTA GR SUPRA GT4 EVO] 1st Driverを務め2列目イン側から好スタートを切る。スタート後8分でJackはトップに躍り出ると2位に0.5秒差を保ちながらレースを完璧にリードする。この日最初のイエローコーションとなった30分後にチームはピットストップを決断、給油とタイヤ交換と共にドライバー交代を行う。2nd DriverのTyler Maxsonは15位からのリスタートなったが２回のピットストップも順調に行い9位まで順位を取り戻す。レースが残り２時間30分に差し掛かった時点で#33マシンのオイル漏れにより再度イエローコーションとなり、給油、タイヤ交換と共に再びJackにドライバー交代を行う。Jackは持ち前のスピードと的確な判断でトップ５に近づくも残り50分で右リアタイヤのパンクチャーに見舞われ緊急ピットストップを余儀なくされる。チームはこのストップで行なった給油で最後まで走り切る燃料セーブの戦略に変更、Jackにペースを下げて燃料セーブの指示を出す。レースも残り10分を切ったところで燃料が最後まで持たないマシンの給油ピットインが続々と始まり全体の順位が大きく変動してJackの順位も上がって行くが、チームは残り1周の時点で給油を余儀なくされ大きくポジションを下げる事となり、クラス17位で４時間のチェッカーを受けた。
予選24位を獲得したMark Kvammeは[#51 Racing to end Alzheimer’s TOYOTA GR SUPRA GT4 EVO] 1st Driverとしてスタートを切るがレース開始後まもなく燃圧のトラブルに見舞われピットインを余儀なくされる。チームはエンジンのチェックと部品交換が必要と判断、マシンをガレージに移動して作業に取り掛かり燃料ポンプの交換作業を速やかに行い再度コースに送り出す。そこからMarkは周回遅れに陥りながらも終始安定した走りを見せピットストップでは順調にタイヤ交換、燃料補給、Matt ForbushからNick Galanteとドライバー交代を行いながらレース中盤から順位を徐々に上げていきクラス22位で４時間のレースを走り終えた。
Team Owner Shigeaki Hattori 服部茂章
昨年に初参戦で初優勝を飾った IMSA Michelin Pilot Challenge Seriesですが開幕戦のデイトナには２台体制で参戦する事になりました。チームのメインプログラムである#50 にはLEXUS GT3で昨年チャンピオンを獲得したJack Hawksworthと若手のTyler Maxsonを起用してレースに臨みました。Jackは期待通りのスピードを見せて予選3位から序盤レースを完璧にリードしてデイトナ優勝の期待が高まりましたがレース中盤に他車と接触した際にフロント部分にダメージを負い、オーバーヒート状態になりエンジンパワーが下がってしまいました。後半にはタイヤトラブルから予定外のピットインを余儀なくされましたので、燃料をセーブして走り切る戦略に変更しましたが水温が燃費にも影響を及ぼし最終ラップに燃料補給が必要となり順位が大幅に下がりました。
今回レースでのメンテナンスを請け負った#51のマシンは燃料ポンプに不具合が出てしまい部品交換で周回遅れとなりました。チームにマシンが運ばれたのがレースの数日前でしたので細部の点検をする時間が取れなかったのが悔やまれます。しかしレース中の走行ペース自体はとても良かったので次戦以降に期待が持てると思っています。
