REPORTSリポート
2番手スタートから序盤はトップ争いを展開もペナルティで後退。 最後尾からトップ10フィニッシュによりポイント争いを4位に押し上げる。

HATTORI RACING ENTERPRISES (HRE)は、Car # 16「Mobil 1 TOYOTA TUNDRA」でCAMPING WORLD TRUCK SERIES第6戦に参戦した。2番手からトップ集団で争い第1ステージで5番手。第2ステージで4番手となり着実にポイントを重ねる。勝負の最終ステージでのペナルティで26番手に後退するも着実に追い上げてトップ10でチェッカーを受ける。
![]() |
![]() |
フリー走行: なし(米国東部時間)
予選:なし(米国東部時間)
決勝:4月17日(土)13:30(米国東部時間)
4月18日(日)2:30(日本時間)
|
---|
決勝の舞台となるRICHMOND RACEWAYは、バージニア州リッチモンドに存在するオーバルサーキット。1周0.75マイル(1,207m)。フロントストレッチ側のストレートをピットレーンへ転用し、その外側にDシェイプのフロントストレッチを作っている。そのためショートオーバルにしては最高速は伸びるが、その後には14度という浅めのバンクを持つタイトなターンが待っているため、全体的には速度域の低い、マーティンズビル同様のショートオーバルらしいショートオーバルである。
今回のレースのスポンサーであるMobil 1 は究極の潤滑性能とエンジン保護を提供する世界有数の合成油である。F-1などのモータースポーツで蓄積された技術を市販のオイルMobil 1 へ惜しみなく投入、あらゆる運転状況下においてエンジンを新品
同様に維持し続ける事を目指し、運転の喜びと安心を最高の技術で支え続けている。
Qualify予選

Final決勝
4月17日(土)、バージニア州のRICHMOND RACEWAYでNASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES第6戦「Toyota Care 250」が開催された。今回のレースも、前戦同様に決勝レースのみを行なうレースフォーマットとなり、決勝グリッドは前戦のレース結果からの抽選により2番手からオースティンはスタートをきることとなった。
午後1時30分にグリーンフラッグが振られ250周(187マイル/300.9km)で争う決勝レースがスタート。今回のレースは、第1ステージが70周目、第2ステージが140周目の各チェッカーの後、最終ステージ250周のゴールを目指す。フロントロー、アウト側から隊列を整えスタートすると今回も#4ニーマンチェックと#51カイルブッシュの2台のカップドライバーを含めたトップ集団を形成した展開になる。46周目には、オースティン、#4、#51との三つ巴の展開のポジション争いから順位を落とし5番手で第1ステージのチェッカーを受ける。このステージブレイクのピットインで、チームは給油と4本のタイヤ交換、セッティング調整を迅速にこなしコースに戻ると、ポジションをキープして第2ステージへと向かう。

80周目にリスタートのグリーンフラッグが振られ残り60周の第2ステージのチェッカーを目指す。リスタート直後の混乱で7番手に落ちるも翌周には6番手に上げると後続のクラッシュによるイエローコーションとなる。ここからイエローコーションが相次ぐがオースティンはリスタート毎に順位を上げていく。このリスタートでオースティンは一時8番手に後退するも、トップ集団に食らいつき7番手、108周目に6番手に上げると、128周目に5番手まで挽回。137周目には#51カイルブッシュを攻略して4番手に上げ、140周目の第2ステージのチェッカーを受ける。このステージブレイクのピットインでも、給油と4本のタイヤ交換をチームスタッフは素早くこなしてコースに戻すが、ここでオースティンは、ピットレーンでのスピード違反で痛恨のペナルティを受けてしまい、同一周回の最後尾26番手から最終ステージへと向かう。

150周目に最終ステージのグリーンフラッグが振られると、直ぐに後続のクラッシュによるイエローコーションが出される。ここからは再び短い周回でクラッシュが相次ぐ展開となるが、オースティンは、リスタートの混戦を利用して着実にポジションを上げて190周目には9番手まで上げて行く。196周目に9回目のイエローコーションが出されるとチームはピットインを指示、残り周回数分の燃料補給と新品タイヤに交換し逆転を目指す。このコーションではトップグループの殆どのチームが一斉に最後のピット作業を行うが、異なった戦略をとったチームがコースに留まり、再び17番手に順位を下げ、残り40周目のゴールを目指し再開のスタートが切られる。再スタートと同時にハイペースで追い上げ13番手までポジションを挽回したところで、10回目のイエローコーションに阻まれるが、ここからオースティンは更にペースを上げて着実に前を捕らえ続け、最後はトップ10番手まで順位を戻し250周目のチェッカーを受けることとなった。
ペナルティによる後退から、大混戦を切り抜けてトップ10フィニッシュを果たしたオースティン。最後まで諦めずポイントを獲得した結果、シリーズポイント争いは前戦の6位から4位へと順位を上げて着実にトップの背後へと迫る。次戦は圧倒的なスピードで昨年優勝を遂げたカンザス。得意のハイスピードコースで2年連続の優勝を目指す。

Team Owner Shigeaki Hattori 服部茂章
今回のレースはマシンの状態も良く優勝を狙えるポジションでしたが、ピットスピードのペナルティーにより最後尾まで順位を下げてしまいました。ショートオーバルの混乱するピットストップの中で焦りもあったのだと思いますが、シリーズ後半のPlay-Off戦では致命的になるミスですので、チームで検証して再発がないようにしなければなりません。今回のようなイエローコーションの多いレースでは順位を回復するのが難しいですが、最後まで諦めずポイントを獲得したことによりシリーズチャンピオン争いも4位まで順位が上がってきました。次戦は相性のいいカンザスでのレースですので、今季の初優勝を目指して全力を尽くしてレースに挑みます。
