REPORTSリポート
HATTORI MOTORSPORTS [#75 DENSO/TOYOTETSU GR86 CUP CAR]を駆る翁長実希選手は日本人としてGR CUP NORTH AMERICAへの初出場を果たした。
初めてのマシンとコースであったがKYOJO CUP歴代チャンピオンのスキルを発揮して果敢に攻め込み熱い走りを魅せた。
CIRCUIT THE AMERICAS | GR CUP NORTH AMERICA | フリー走行: 予選: 決勝: |
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Qualify予選
ROUND5:予選
18日(土)9:50[米国時間]から全車が一斉にアタックする15分間の公式予選が行われた。翁長実希選手にとって初めてのマシンとサーキットだったがKYOJO CUPで得た経験から、マシンとコースに柔軟に対応し感覚を掴んで行く。翁長はプラクティスから順調にタイムを縮め予選では5周のアタックを行い2:31.130を記録して23位を獲得した。
ROUND6:予選
19日(日)8:15 [米国時間] から Race 2 のスタートポジションを決める15分間の公式予選が始まる。前日にRace 1を走り切りマシンに慣れていた翁長はこの予選では4周のみのアタックで自己ベストを更新し2:30.734を記録、22位を獲得した。
Final決勝
ROUND5:決勝
18日(土)14:25 雲一つない青空の中、最高のコンディションで45分間のスプリントレースが始まる。唯一の日本人選手として出場した翁長は12列目インサイド23番手からスタート。1周目から他車同士の接触、スピンによりコース上に車両が止まった事で開始3分でイエローコーションが出される。残り時間30分でレースが再開、21位からリスタートを切る。翁長はオーバーテイクのチャンスを窺いながら集団について行くが24位までジリジリと順位を下げてしまう。その後はペースを取り戻して残り時間12分の時点で20位までポジションを上げる。前のマシンとの5.3秒差を縮めるべく追い上げるが逆に#88に抜かれ21位に下げてしまう。0.8秒の差で迎えた最終ラップ、翁長は最終コーナーの立ち上がりで#88をパス、順位を取り戻して20位でチェッカーを受けた。
ROUND6:決勝
19日(日)11:35[米国時間]からRace 2 の45分間のスプリントレースがスタート。11列目外側からスタートした翁長は第1コーナーでアウト側から果敢に攻めるも逆に25位まで順位を下げてしまうが、後半のテクニカルセクションで23位まで取り戻す。マシンとタイヤに慣れて来た翁長は他の選手に引けを取らないアグレッシブな走行で予選を上回るハイペースで追い上げ、残り時間30分の時点では21位までポジションを上げるがスタート時のフライングによりドライブスルーペナルティーを受けてしまう。残り16分、他車がオイル漏れでコース上にストップしたためセーフティーカーが入り前方との差が詰まってオーバーテイクのチャンスが訪れる。レース再開と共に翁長は果敢にS字コーナーで#3をパス、順位を上げるが次のコーナーで#3が後方から追突、2台はコース上に止まってしまう。両者はマシンにダメージを負うも再スタートしてレースに復帰するがターン3でも2台のマシンがスピン、このアクシデントによってセーフティーカー先導のまま45分間のレースが終了。翁長は21位でRace 2を完走した
Team Owner Shigeaki Hattori 服部茂章
チームは新たに[Toyota Gazoo Racing GR Cup North America] への参戦をスタートしました。日本からレースに参戦した翁長実希選手は初めてのサーキットと初めてのマシンでとてもよく頑張ったと思います。前日に2回の25分間の走行がありましたがマシンとタイヤに慣れる事がメインで、初めてのサーキットを攻め込むまでの時間がありませんでした。走行データーから見るとタイムをロスしている2つのコーナーを改善できればトップ10の選手に引けを取らない走りが出来ていたと思います。初めての海外レースへの挑戦は翁長選手にとっては非常にチャレンジングな事ばかりだったと思いますが、今回の経験がこれからのレースにプラスになれば嬉しいです。
我々のチームにとっても日本からドライバーの受け入れは新たなチャレンジでした。ご協力を賜りました協賛企業の皆様および関係者の方々に心よりお礼申し上げます。