REPORTSリポート
HATTORI MOTORSPORTS [#75 DENSO GR86 CUP CAR]を駆る翁長実希選手にとって2度目のGR CUP NORTH AMERICAの挑戦となった。走行時間が限られた厳しい状況の中で米国でも屈指と言われるバーバーのテクニカルコースに苦戦するも最終ラップまで諦めずにチャレンジを続けた。
BARBER MOTORSPORTS PARK | GR CUP NORTH AMERICA | フリー走行: 予選: 決勝: |
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Qualify予選
Round11
18日(土)9:55[米国時間]から全車が一斉にアタックする15分間の公式予選が行われた。翁長実希選手にとって2度目挑戦となった今回のGR CUPでは雨天により満足するプラクティスが出来なかったが変わりゆくコンディションに上手く対処してタイムを縮め予選では7周のアタックでトップから1.6秒差の1:38.920を記録して18位を獲得した。
Round12
19日(日)8:05 [米国時間] Race 2 のスタートグリッドを決める15分間の公式予選がスタート。他車のアクシデントなどでベストな状態でラップをまとめることができない悔しい予選となるも前日のタイムを更新して1:38.293を記録、21位を獲得した。
Final決勝
Round11
18日(土)13:55[米国時間] 青空の下、アラバマの美しい緑に囲まれて45分間のスプリントレースが始まる。今回も唯一の日本人選手となった翁長は9列目外側18番手からスタート。第1コーナー外側から果敢に攻めるも外に押し出され順位を下げてしまう。19位で2周目に突入した翁長は前方との0.4秒差を徐々に縮め、開始10分#25をパスし18位に浮上。コース幅が狭いうえラインを外すとタイヤのグリップを失う難しいコンディションの中、後続車のプレッシャーを受けながら前方集団との3秒差を追いかける。残り7分で2台に抜かれ20位に下がってしまうが諦めずに追いかけ残り4分で19位を取り戻す。残り時間3分、最後まで順位を上げることを試みて前方の#9を上回るペースでプッシュするが45分間のレースが終わり、翁長は19位でチェッカーを受けた。
Round12
19日(日)12:05[米国時間]からRace 2 の45分間のスプリントレースが幕を開ける。11列目内側21番手からグリーンフラッグと同時に最高のスタートを切った翁長はスタート直後の集団の中でライバルをパスし19位に順位を上げる。このままの勢いで更に順位を上げようと果敢に攻めるも2周目の第6コーナーでコースアウト、縁石でタイヤにダメージを負い、右フロントタイヤの交換のためピットインを余儀なくされる。24位でコースへ戻った翁長は諦めることなく果敢な走行でラップタイムを上げて行き、残り26分には他車のリタイヤにも助けられ22位まで順位を取り戻す。その後、#57がスピンしてコースに止まったためイエローコーションとなりセーフティーカーが入る。残り15分でグリーンフラッグが振られ21位からリスタートを迎えた翁長は上位集団と同等のハイペースで前方のマシンの隙を窺う。ここから更に攻め込んでパッシングを仕掛けようとするも規定時間45分に達して21位でチェッカーフラッグを受けた。
Team Owner Shigeaki Hattori 服部茂章
翁長選手の2回目のGR CUPレース挑戦は本人にとって悔しい結果に終わりました。
前回のレースでマシンとタイヤには慣れていましたが今回レースが行われたバーバーモータスポーツパークは非常にテクニカルなサーキットでコースの攻略に時間がかかりました。金曜日に設定されていた30分の練習走行の2回目が雨になってしまい更に厳しい状況になりましたが、その中でも諦めず試行錯誤を繰り返して少しでも吸収しようとチャレンジを続ける姿を見ると、このプログラムを企画した関谷さんも喜んでいるのではないかと感じました。日本からの移動やコミュニケーション、短時間でのコースやマシンへの対応能力など求められる事は非常にハイレベルですが第2レース後半にはトップ10と遜色のない走りが出来ていましたので本人の中で何らかの発見があったと思います。この経験が今後のレース活動にプラスになる事を祈っています。