REPORTS & HIGHLIGHTS Truck Series Xfinity Series

PHOENIX RACEWAY2021.11.05

REPORTSリポート

スロットルトラブルで最後尾に落ちるも、最後まで諦めず挽回し10位フィニッシュ。 15回目のトップ10フィニッシュを飾り、チームランキング7位でシーズンを締めくくる。

HATTORI RACING ENTERPRISES (HRE)は、Car # 16「United Rentals TOYOTA TUNDRA」でCAMPING WORLD TRUCK SERIES第22戦に参戦した。ステージブレイクでのスロットルトラブルにより最後尾に落ちるも、最後まで諦めず攻め続け10位フィニッシュ。2勝を含む今季15回目のトップ10フィニッシュを飾り、チームランキング7位でシーズンを締めくくる。

PHOENIX RACEWAY Lucas Oil 150 フリー走行:
10月5日(金) 08:05(米国現地時間)
10月6日(土) 00:05(日本時間)
予選:
11月5日(金) 14:05(米国現地時間)
11月6日(土) 6:05(日本時間)
決勝:150laps / 150 miles / 241.4 km
11月5日(金)17:00(米国現地時間)
11月5日(金) 9:00(日本時間)

決勝の舞台となる PHOENI X RACEWAYは、ターン1&2に9度、ターン3&4に11度と異なるバンク角がつき、非常にバンクの浅いトラックである。その特徴としては前戦マーティンズビルに似たトラックで、コース幅を使い切れるインラインが有利であり、アウトラインからの追い抜きは難しい。しかしながら長いストレート後のコーナー曲率が左右で異なるため、どちらのターンにセッティングを合わせるかがチームの戦略となる。1周1マイル(約1.6km)のトライ・オーバルコースはブレーキを酷使するためタイヤの消耗が激しく、タイヤ交換の回数とタイミングなどピットイン戦略も勝敗を分けるポイントとなる。

今回のレースのスポンサーであるUnited Rentalsは、1997年に設立された世界最大規模の機器レンタル会社。コネチカット州に本社を置き、約1,200ヶ所(北米49州カナダ全州およびヨーロッパ10ヶ所)に拠点があり、18,000人超の従業員を擁する。『より良い未来を築く』をミッションとし、建設、製造、政府関連、公益事業、各自治体等、幅広い業界に対しサービスを提供している。

Qualify予選

今回のレースはシーズン最終戦という事もあり練習走行、予選がスケジュールに追加された。10月5日(金)に練習走行から予選、決勝を終えるワンデー開催のため、早朝8時から練習走行が行われた。オースティンはピットインを繰り返し、左右でカーブ角度が異なる特殊な1マイルショートオーバルのセッティングを行い、26秒96を記録して13番手で終える。14時から行われた予選は各ドライバーが2周のタイムアタックを行い、朝の練習走行からのコースコンディションの変化でタイムを落とすドライバーが多い中、オースティンは練習から殆ど変わらぬタイムとなる27秒00をたたき出し、11番手から決勝をスタートする事となった。

Final決勝

予選から3時間後、17:00にグリーンフラッグが振られ1マイルのショートオーバルコースを45周の第1ステージ、45周の第2ステージ、そして60周の第3ステージからなる150周(150マイル:約241.4Km)で争う決勝レースがスタートした。6列目イン側からポジションをキープしてスタートを切ると翌周にはPlay-off ファイナル4でチャンピオンを争っている#4ニューマンチェックが接触によるタイヤバーストで後退する波乱のスタートの中、一進一退の攻防が続き12番手で第1ステージのチェッカーを受ける。このステージブレイクで給油とタイヤ交換、後輪の空気圧調整を行いピットアウトさせるが、直後にオースティンからスロットルに異常があるとの無線が入り緊急ピットイン。HREのチームクルーは素早い作業でトラブルを修復してコースに復帰させるも、同一周回最後尾の26番手から第2ステージのスタートを迎えることとなる。

54周目、残り36周の第2ステージがスタート。ペースに勝るオースティンは、スタートと共にポジションを上げて行き、抜きにくいショートオーバルで果敢に他のマシンを攻略、13番手で90周目の第2ステージのチェッカーを受ける。このステージブレイクでは、給油と4本のタイヤ交換をチームクルーが素早い作業で行い、3グリッドのポジションアップに成功。10番手から最終ステージを迎える事となった。

100周目に最終ステージのグリーンフラッグが振られると、直ぐに後続のクラッシュによりイエローコーションとなり、仕切り直しのリスタートが106周目に切られる。シリーズチャンピオン争いの渦中にいる4人のドライバーを挟んだ戦いは、僅かなミスも許されない緊張感のあるサイドバイサイドの展開が繰り広げられる。レース終盤にはトップの10台は、ほぼ同じラップタイムを刻んでおり、その中で多様なライン取りを駆使して追い抜きを仕掛け、前後のマシンと順位を入れ替えながらギリギリの攻防が繰り返される。その中でオースティン自身、TRUCK SERIES最後の戦いとなる今回のレースで、何とか優勝争いに絡もうと最後まで果敢に攻め続けるが、残念ながら一歩及ばず、150周目に10位でチェッカーを受ける事となった。

今シーズン15回目となるトップ10でチェッカーを受けたチームとオースティン。不運なリタイアなどでポイントを落とし、チャンピオンシップのファイナルまで残る事はできなかったが、2勝を含む8回のトップ5フィニッシュ、15回のトップ10フィニッシュを記録し、チームランキング7位で在籍したHREでの3年間を締めくくる事となった。HREは来シーズン、新たなドライバーを起用しチーム体制を一新して18年以来のシリーズチャンピオン獲得に向けて挑む。

Team Owner Shigeaki Hattori 服部茂章

オースティンがチームに合流した2019年は前年シリーズチャンピオンを獲得していましたので彼にもかなりのプレッシャーがあったと思いますが、初戦のデイトナで優勝した事により全ての流れが変わりました。その後からも結果が出ないレースが続いた事もありましたが、お互いの信頼関係が深まるにつれ自然と成績も上がって行き、3年間で通算8勝を挙げる事ができました。彼は来季シボレー(GM)に移籍しXfinityシリーズを戦いますが、3年間でオースティンをトップドライバーに育てた事はチームにとっても非常に大きなステップとなりました。しかしこの3年間はPlay-Offファイナルを逃していますので、来季は2018年以降のシリーズチャンピオン獲得を目指して全力を尽くしたいと思います。来季トヨタは新型タンドラをTRUCK SERIESに投入します。我々もこれまで蓄積したデータを基に新型タンドラの開発に専念して、新しい体制でシリーズチャンピオン獲得に全力を尽くしたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。
今シーズンも皆さまからの温かい応援、本当にありがとうございました。

Hattori Racing Enterprises 代表
服部茂章

PHOENIX RACEWAY 結果

CAR# ドライバー 予選 決勝 ランキング
16 Austin Hill 11位 10位 7位

レースの模様は「FOX Sports1」にて全米、カナダ、ラテンアメリカで11月5日(金)17:00 (現地時間)より生中継された。

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