REPORTS & HIGHLIGHTS Truck Series Xfinity Series

BRISTOL MOTOR SPEEDWAY (DIRT)2021.03.27

REPORTSリポート

クラッシュが頻発する荒れた中で上位争いを展開。 難局を乗り越え、 クレバーに走り切り9位チェッカー。

HATTORI RACING ENTERPRISES (HRE)は、Car # 16「United Rentals TOYOPET TOYOTATUNDRA」でCAMPING WORLD TRUCK SERIES第5戦に参戦した。悪天候により連日の延期から予選なしで迎えた決勝。2番手からスタートし、クラッシュが頻発する荒れた中で上位争いを展開。刻々と変わる滑りやすい路面の難局を乗り越え、クレバーに走り切り9位でチェッカー。

BRISTOL MOTOR SPEEDWAY( DIRT) Pinty's Truck Race on Dirt フリー走行:
3月26日(金) 17:35(米国現地時間)
3月27日(土)6:35(日本時間)
予選:
3月27日(土)16:30 中止(米国現地時間)
3月28日(日)5:30 中止(日本時間)
決勝:150laps / 75 miles / 120.7 km
3月29日(月)12:00(米国現地時間)
3月30日(火)1:00(日本時間)

決勝の舞台となる BRISTOL MOTOR SPEEDWAYは、テネシー州ブリストルに位置する1周0.533マイル(858m)のショート・オーバル・コース。198mという短い2本のストレートとタラデガ、デイトナに次ぐ最大28度という深いバンク角のターンで構成されるハイスピード・トラック。通常はコンクリートの路面だが、今回はダートを敷き詰めたダート・オーバルコースとしての特別開催。ただでさえ滑りやすいコンクリート路面から、更に滑りやすいダート路面となり、他車やウォールへの接触を避けるのは至難のコースとなる。

今回のレースのスポンサーであるUnited Rentalsは、1997年に設立された世界最大規模の機器レンタル会社。コネチカット州に本社を置き、約1,200ヶ所(北米49州カナダ全州およびヨーロッパ10ヶ所)に拠点があり、18,000人超の従業員を擁する。『より良い未来を築く』をミッションとし、建設、製造、政府関連、公益事業、各自治体等、幅広い業界に対しサービスを提供している。

Qualify予選

3月26日(金)午後から行われたフリー走行は、ピットインを繰り返してダートコースに合わせたセッティングを行うも、走行ラインのダートが剥げ落ちて下のコンクリート路面がところどころ出始める路面はタイヤラバーを削り、更にグリップを奪う難しい状況を生んでおり、トップから-0.27秒の僅差ながら19番手で終えた。翌日27日(土)、4組に分かれての15周の予選レースが開催される。前夜から降り続いた雨は止んだものの、コースを濡らしぬかるんだ土が乾くのを待って、1時間遅れで1組目オースティンの予選レースがスタート。しかし、湿気を含み巻き上げられた泥が各車のフロントウインドに付着し前方の視界不良により直ぐに赤旗中断。更に雨が降り出した為にそのまま予選レースは中止。その後に行われる予定の決勝は翌日に延期となり、決勝はシリーズランキング順の抽選により2番手スタートとなった。

Final決勝

28日(日)に延期されていた決勝は、天候が回復せず再延期となり、翌29日(月)午後12:00に、いよいよグリーンフラッグが振られ0.5マイルのダート・オーバルコースを40周の第1ステージ、50周の第2ステージ、そして60周の第3ステージからなる150周(75マイル:約120Km)で争う決勝レースがスタートした。フロントロウ、アウト側から隊列を整えスタートすると、オープニングラップはポジションをキープ。3周目に3番手となりトップ3台による拮抗した争いが続くも12周目に後続のクラッシュによりイエローコーションが出される。27周目、31周目と立て続けてイエローコーションとリスタートを繰り返す混戦の中、6番手で第1ステージのチェッカーを受ける。今回のダートレースでのステージブレイクは、赤旗中断による全チーム一定時間でのピット作業となり、ピットクルーの素早い作業でポジションアップを狙えない特別ルールで行われた。給油と4本のタイヤ交換を行いコースに復帰させて、6番手から第2ステージへと向かう。

43周目にリスタートのグリーンフラッグが振られ残り47周の第2ステージのチェッカーを目指す。オースティンは7番手に落ちるも、49周目に前を走る#4ニーマンチェックのスピンを間一髪で回避して6番手に浮上。#4は後続2台を巻き込みコース上にオイルが出た事で赤旗中断となり、ここからクラッシュが相次ぐ展開となっていく。オースティンはこのリスタートで4番手にポジションを上げると、79周目に起きた8回目のイエローコーションからのリスタートでも3番手に上げる事に成功。イエローコーションを巧みに利用してそのまま90周目の第2ステージのチェッカーを3番手で受ける。このステージブレイクでも給油と4本のタイヤ交換を行いコースに復帰させるも、2台がコース上に留まっていたこともあり5番手から最終ステージへと向かう。

93周目に最終ステージのグリーンフラッグが振られ7番手に落としてしまうと、中段の激しい混戦にはまり第2ステージとは逆の展開となってしまい、96周目には11番手まで落としてしまう。周回を重ねたコースはダートが剥がれ、下のコンクリート路面が露出し始めたため更に滑りやすく、少しの混戦や接触が失速やスピンを生みやすくさせる。100周目には失速する前車を間一髪で交わすも後続がそこに追突し10回目のイエローコーションが出されるが、オースティンは冷静に7番手まで順位を挽回する。131周目には12回目となるイエローから赤旗となるが、チェッカーまで残り10周のリスタートで、混戦に飲まれ9番手に後退。その後は諦めずピッタリと背後に迫るも、混沌としたダートレースをそのまま9位でチェッカーを受ける事となった。

2回の赤旗を含む12回ものイエローコーションからリスタートが繰り返されたレース展開の中、クレバーに走り切り、特別開催のレースをトップ10でフィニッシュしたオースティン。次戦は、昨年レギュラーシーズンチャンピオンを決めたRichmond Racewayで今季初優勝を目指す。

Team Owner Shigeaki Hattori 服部茂章

Bristolは昨年までの2年間あまり成績が良くなく、今年は特別なダート仕様での開催となったため、更に厳しい戦いになる事を予想していました。NASCARのドライバーの中には子供の頃、ダートオーバルレースからキャリアをスタートした選手も多く、あまりダートレースの経験の無いオースティンには冷静にレースを走り切るように指示を出していましたが、最後まで冷静な判断で走り切り3ステージとも確実にポイントを積み上げました。次戦のRichmondは昨年優勝争いの末、レギュラーシーズンのチャンピオンを決めた場所ですので、優勝してPlayoff参戦の権利を手に入れるように全力で戦いたいと思います。

BRISTOL MOTOR SPEEDWAY (DIRT) 結果

CAR# ドライバー 予選 決勝 ランキング
16 Austin Hill 2位 9位 6位

レースの模様は「FOX Sports1」にて全米、カナダ、ラテンアメリカで3月29日(月)午後12:00 (現地時間)より生中継された。

HREは4月17日(月)バージニア州・Richmond Racewayにて開催されるNASCAR CAMPING WORLD Truck Series 第6戦に参戦する。

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