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TALLADEGA SUPERSPEEDWAY2021.10.02

REPORTSリポート

Superspeedway 特有の一進一退のドラフティング争いの中、 後続車からのチャージによる大クラッシュで失意のリタイア。

HATTORI RACING ENTERPRISES (HRE)は、Car # 16「United Rentals TOYOTA TUNDRA」でCAMPING WORLD TRUCK SERIES第20戦に参戦した。
予選5番手から一進一退の攻防でトップ争いを展開。最終ステージでは最前列からトップを快走するも、後続車からの無謀なチャージを受けてコントロールを失い後続車を巻き込む大クラッシュで車両が大破。失意のリタイアに終わる。

TALLADEGA SUPERSPEEDWAY Chevrolet Silverado 250 フリー走行:
なし(米国東部時間)
予選:
なし(米国東部時間)
決勝:94laps / 250.04 miles / 420.4 km
10月2日(土)12:00(米国東部時間)
10月3日(日)2:00(日本時間)

決勝の舞台となる TALLADEGA SUPERSPEEDWAYは、アラバマ州北東部に位置する1周2.66マイル(4.28km)のトライ・オーバルコース。バンクが33度のNASCARが開催されるサーキットでは最大のハイバンクトラックで、常に320km/h近いスピードでブレーキはピットイン時以外に必要なく、またアクセルコントロールも必要ない。レース中は壮絶なドラフティング合戦が繰り広げられる。このドラフティング合戦は、バンクがきつい事からターン中でも最大5列に及び、その姿形からドラフティング・トレインなどと呼ばれる。この接戦を上手く渡り歩けば一気に10ランク以上挽回できる可能性もある事から、最後まで分からない、予測不可能なレースとなる。ゴール寸前まで数十台にもおよぶ超接近戦となることが多く、最後まで勝負の予測がつきにくいコースと言われている。

今回のレースのスポンサーであるUnited Rentalsは、1997年に設立された世界最大規模の機器レンタル会社。コネチカット州に本社を置き、約1,200ヶ所(北米49州カナダ全州およびヨーロッパ10ヶ所)に拠点があり、18,000人超の従業員を擁する。『より良い未来を築く』をミッションとし、建設、製造、政府関連、公益事業、各自治体等、幅広い業界に対しサービスを提供している。

Qualify予選

Final決勝

10月2日(土)、アラバマ州のTALLADEGA SUPERSPEEDWAYでNASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES第20戦「Chevrolet Silverado 250」が開催された。昨年からのコロナ禍により練習走行と予選を省いたスケジュールが続いているが最終戦のフェニックスでは従来通りのスケージュールに戻すことが発表されている。

午後12時にグリーンフラッグが振られ94周(250マイル/402.4km)で争う決勝レースがスタート。今回のレースは、第1ステージが20周、第2ステージ40周と短めに設定されており、各ステージポイントの獲得と最終ステージ94周目の総合優勝に向けた各チームの戦略に注目が集まる。3列目イン側5番手から隊列を整えスタートすると、前車の背後にピタリと付いた隊列がひと塊となって進んで行く、スーパースピードウエイならではのレース展開となる。イン側とアウト側の2列の隊列が周回毎に順位を入れ替えながら周回を重ねイン側3列目につけていたオースティンは、3番手から5番手を走行。第1ステージのチェッカー直前に前車のドラフティングから抜け出しアウト側のラインでトップに並びかけるも僅かに届かず2番手でチェッカー。貴重なステージポイントを獲得してピットに向かう。チームはピット作業時間を短縮するために給油と右側2本のタイヤ交換を素早くこなしてピットアウトさせるが、上位陣はタイヤ無交換作戦を取っており9番手から第2ステージへと向かう事となる。

25周目にリスタートのグリーンフラッグが振られ残り15周の第2ステージのチェッカーを目指す。イン側5列目の位置につけたオースティンは、ここでも前車の背後にピタリとつけ、前の隙を伺いながらサイドバイサイドの展開を続ける。一時は12番手まで落ちるも着実にポジションを挽回、40周目の第2ステージのチェッカーを5番手で受け、さらにポイントを重ねる。このステージブレイクのピットインでは、先程とは逆のイン側2本のタイヤを交換しトップでコースに戻す事に成功。最終ステージは最前列からリスタートへと向かう。

48周目に最終ステージのグリーンフラッグが振られ、アウト側の先頭から後続を引き連れての走行が開始される。50周目にはトップに躍り出てイン側にレーンチェンジすると再び2列隊列のドラフティング合戦が開始され2番手から4番手へと順位を入れ替えながらの一進一退の攻防となる。各ドライバーは前車のリヤバンパーに接触すれすれの激しいドラフティングの攻防を繰り広げ、イン側の隊列とアウト側の隊列のスピードとレース展開を見極めながらポジョションを移動していく。迎えた57周目、イン側2番手にいたオースティンはフロントストレートエンドで後方の#38のマシンからリヤに接触を受ける。320km/hの超高速で走行中の車両はリヤエンドが浮き上がってしまい一瞬でコントロール不能となり、真横の車両に接触しながらアウト側の壁に激しくクラッシュ。跳ね返った車両は多くの後続車を巻き込む多重クラッシュとなってコース上にストップ。オースティンは幸いに無傷だったものの、車両は大きなダメージを受けてコースへの復帰は叶わず。ここでステアリングを外し32位でレースを終える事となった。

トップ争いをしながら、不運なかたちでレースを終えたチームとオースティン。今シーズンも残り2戦となりドライバータイトル、チームタイトルともに更なる混戦模様となっている。次戦は0.546マイル、ショートオーバルのMARTINSVILLE。チームタイトル獲得の可能性を引き戻す為にも、接触必至のショートオーバルに勝利を目指して臨む。

Team Owner Shigeaki Hattori 服部茂章

Super Speedwayのレースは展開が読めないので、各チームともに非常に厳しい結果となりました。最後まで完走したマシンが15台しかいなく優勝を狙ったほぼ全てのドライバーがクラッシュに巻き込まれてリタイアとなってしまいました。今年もあと2戦となりチーム
タイトルはトップと31ポイント差ですので、厳しい状況ではありますがまだ可能性は残っています。そのためにも次戦のMartinsvilleは非常に大事なレースになりますので、十分に準備をして挑みます。

TALLADEGA SUPERSPEEDWAY 結果

CAR# ドライバー 予選 決勝 ランキング
16 Austin Hill 5位 32位 5位

レースの模様は「FOX Sports1」にて全米、カナダ、ラテンアメリカで10月2日(土)12:00(現地時間)より生中継された。

HREは10月9日(土)ノースカロライナ州・CHARLOTTE MOTOR SPEEDWAY ROAD COURSEにて開催されるNASCAR Xfinity SERIES第29戦に参戦する。

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