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MARTINSVILLE SPEEDWAY2021.10.30

REPORTSリポート

クラッシュの頻発する終盤でトップ争いを展開し、2位フィニッシュ。 トヨタのTRUCK SERIES でのマニュファクチャータイトル獲得に貢献。

HATTORI RACING ENTERPRISES (HRE)は、Car # 16「United Rentals TOYOTA TUNDRA」でCAMPING WORLD TRUCK SERIES第21戦に参戦した。予選10番手からクラッシュの頻発する最終ステージの激しい争いの中で2位でフィニッシュ。NASCAR TRUCK SERIESで12回目となるトヨタのマニュファクチャータイトル獲得に貢献。

MARTINSVILLE SPEEDWAY United Rentals 200 フリー走行:
なし(米国東部時間)
予選:
なし(米国東部時間)
決勝:200laps / 105.2 miles / 169.3 km
10月30日(土)13:00(米国東部時間)
10月31日(日)2:00(日本時間)

MARTINSVILLE SPEEDWAYは、バージニア州南部、リッジウェイに位置する1周0.526マイル(846m)のショート・オーバル・コース。路面のアウト側はアスファルト、ターンのイン側だけコンクリートという複合路面のためセッティングが難しい。ターンのバンク角は12度とフラットに近く、ロードコースのストレートとヘアピンを組み合わせたようなコースはシリーズ屈指のハードブレーキトラック。更にターンでは右フロントタイヤに大きな荷重がかかる。そのタイトなコース形状からPaper Clipの愛称で呼ばれ、観客席からコースを間近に見渡せることでも人気が高い。

今回のレースのスポンサーであるUnited Rentalsは、1997年に設立された世界最大規模の機器レンタル会社。コネチカット州に本社を置き、約1,200ヶ所(北米49州カナダ全州およびヨーロッパ10ヶ所)に拠点があり、18,000人超の従業員を擁する。『より良い未来を築く』をミッションとし、建設、製造、政府関連、公益事業、各自治体等、幅広い業界に対しサービスを提供している。

Qualify予選

Final決勝

10月30日(土)、バージニア州のMARTINSVILLE SPEEDWAYでNASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES第21戦「United Rentals 200」が開催された。今回のレースも、引き続き練習走行と予選を行わないコロナ禍でのレースフォーマットとなり、オースティンはシリーズランキングからの抽選により10番手からスタートを切る事となった。

午後1時にグリーンフラッグが振られ200周(105.2Miles/169.3km)で争う決勝レースがスタート。レースは、第1ステージが50周、第2ステージが50周の各チェッカー後、最終ステージ100周で争うレースとなる。5列目アウト側から隊列を整えスタートすると、ポジションをキープ。バンク角が浅く、イン側のコンクリート路面が走行ラインとなる滑りやすいコースでは、無理な追い越しは接触に繋がり、オースティンはポジションをキープしての走行が続く。46周目に後続のクラッシュでのイエローコーションが出されると、イエローコーションのまま10番手で50周目に第1テージのチェッカーが振られステージブレイクとなる。このステージブレイクのピットインで給油とタイヤ交換、セッティング変更を行い11番手から第2ステージへと向かう。

57周目、リスタートのグリーンフラッグが振られ残り43周の第2ステージのチェッカーを目指す。直ぐに10番手にポジションを上げたオースティンだが、コーナー出口でのアンダーステアに苦しむ展開となる。サイドバイサイドのバトルを続ける中で迎えた81周目、イエローコーションが出されると、ハンドリングの向上を狙いチームはピットインを指示。給油と4本のタイヤ交換とともに大きなセッティング変更を施して19番手からリスタートを切る。オースティンはハンドリングの向上したマシンで次々と前車を攻略し、15番手まで順位を上げて100周目の第2ステージのチェッカーを受ける。ステージブレイクで上位陣がピットインする中、オースティンはコースに留まり、8番手にポジションを上げて最終ステージへと向かう。

111周目、最終ステージのグリーンフラッグが振られると、トップを目指した争いは激しさを増し、リスタート直後にクラッシュが相次ぐ展開が続く。130周目にドライバーチャンピオン争いトップの#4ニューマンチェックが他車に弾かれ壁に激しくクラッシュ、その場でリタイアとなる。このコーションでチームはこの日最後となるピットインを指示し、給油、タイヤ交換に加え、更なるセッティング変更を施し22番手から追い上げる展開となる。ここからレースは終盤を迎え、接触が度重なり更に激しい展開となったが、その中でオースティンはポジションを次々と上げていき、6番手までポジションを挽回した。トップ争いに加わり迎えたゴール直前の197周目、クラッシュによるイエローコーションが出され、レースは残り2周で争われるオーバータイムへ突入する。3列目イン側5番手の絶好のポジションからリスタートを切ったオースティンは、スリーワイドでトップ争いを展開する3台の直後に付け、パッシングの隙をうかがう。残り1周のホワイトフラッグが振られる中、最前列アウト側の2台が接触しクラッシュ。オースティンは間一髪でその接触を切り抜けて2番手に浮上。マシンにダメージを負ったトップの直後につけて最終ターンでインに飛び込むもわずかに届かず、僅差での2位でチェッカーを受けた。

クラッシュが多発する荒れた展開の中、冷静な判断と卓越したドライビングで2位でフィニッシュしたオースティンだったが、チームタイトルを争う他のチームが第1、2ステージで多くのポイントを獲得した為、今週末のシリーズ最終戦で上位4チームにより争われる、チームタイトルのチャンピオンを賭けたPlay-Off ファイナル4からは外れる事となった。しかし2位フィニッシュによる貴重なポイント獲得で、トヨタがNASCAR TRUCKシリーズ参戦以来12回目となるマニュファクチャータイトルの獲得を決めたチームとオースティン。次戦は今シーズン最後の戦いの場となるアリゾナ州、PHOENIX RACEWAY。最終戦で有終の美を飾るべく優勝を目指して臨む。

Team Owner Shigeaki Hattori 服部茂章

ドライバータイトルのPlay-offファイナル4進出を賭けた最後の戦いは、終盤にクラッシュが続く激しいレースとなりました。その中を冷静に切り抜けレースは2位でフィニッシュしましたが、第1、2ステージでのポイント獲得が少なかった為にチームタイトルのチャンピオンシップを賭けたPlay-Offファイナル4には残る事ができませんでした。ドライバータイトルのPlay-offから外れた後は、チームタイトル獲得がチーム全員の目標でしたので非常に残念ですが、今週末の最終戦は優勝で本年度のシーズンが締め括れるように全力を尽くします。今週末のレースは2019年から3年間在籍したAustin Hillとの最後のレースとなりますが、チームとオースティンが一緒に戦った集大成となるような、素晴らしいレースで今年のシーズンを締め括りたいと思います。

MARTINSVILLE SPEEDWAY 結果

CAR# ドライバー 予選 決勝 ランキング
16 Austin Hill 10位 2位 8位

レースの模様は「FOX Sports1」にて全米、カナダ、ラテンアメリカで10月30日(土)13:00(現地時間)より生中継された。

HREは11月5日(金)アリゾナ州・PHOENIX RACEWAY にて開催されるNASCAR CAMPINGWORLD TRUCK SERIES第22戦(最終戦)に参戦する。

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