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DARLINGTON RACEWAY2021.05.07

REPORTSリポート

今季初優勝に限りなく近づくも、 クラッシュに巻き込まれ戦線離脱。 ダメージを受けたマシンで諦めず挽回し、 周回遅れから13位まで追い上げる。

HATTORI RACING ENTERPRISES (HRE)は、Car # 16「United Rentals TOYOTA TUNDRA」でCAMPING WORLD TRUCK SERIES第8戦に参戦した。第1ステージで4番手、第2ステージでも9番手でチェッカーを受け、最終ステージ序盤には2番手に踊り出てトップを目指すも、リスタート時の先頭グループのクラッシュに巻き込まれ戦線離脱。周回遅れとなるも諦めずに猛プッシュで挽回し13位まで追い上げチェッカーを受ける。

DARLINGTON LiftKits4Less.com 200 フリー走行:
なし(米国東部時間)
予選:
なし(米国東部時間)
決勝:147laps / 200.8 miles / 323.8 km
5月7日(金)pm7:30(米国東部時間)
5月8日(土)am8:30(日本時間)

決勝の舞台となる Darlington Racewayは、サウスカロライナ州ダーリントン市にある1周1.366マイル(約2,186m)のオーバルコース。ターン1~2/3~4の曲率が違い、1~2の方が大きく、バンク角も3~4の23度に対し25度と角度が付いている。コース幅は広いが、外側でバンク角が増す丼状のプログレッシブバンクを持つ非常に独特のレイアウトである。タイヤの摩耗が激しく、タイヤマネージメントと戦略が勝敗の鍵を握る歴史の長いサーキットである。

今回のレースのスポンサーであるUnited Rentalsは、1997年に設立された世界最大規模の機器レンタル会社。コネチカット州に本社を置き、約1,200ヶ所(北米49州カナダ全州およびヨーロッパ10ヶ所)に拠点があり、18,000人超の従業員を擁する。『より良い未来を築く』をミッションとし、建設、製造、政府関連、公益事業、各自治体等、幅広い業界に対しサービスを提供している。

Qualify予選

Final決勝

5月7日(土)、サウスカロライナ州のDARLINGTON RACEWAYでNASCAR CAMPING WORLD TRUCKSERIES第8戦「LiftKits4Less.com 200」が開催された。今回のレースも、前戦同様に決勝レースのみを行なうレースフォーマットとなり、決勝グリッドは前戦のレース結果からの抽選により2番手からオースティンはスタートをきることとなった。

午後7時30分にグリーンフラッグが振られ147周(200.8マイル/323.8km)で争う決勝レースがスタート。今回のレースは、第1ステージ/45周、第2ステージ/90周の各チェッカーの後、最終ステージ147周目のゴールを目指す。フロントロー、イン側から隊列を整えスタート後、6周目にはトップに躍り出るが15周目に最初のイエローコーションが出される。チームはオースティンにピットインを指示し、給油と4本のタイヤ交換を迅速に行ってコースに戻すもコースに留まった車両があり21周目に6番手からリスタートとなる。33周目にリスタートすると直ぐに3回目のイエローコーションが出される荒れた展開の中、完璧なリスタートを決めて5番手、45周目には4番手にポジションを上げて貴重なステージポイントを獲得。このステージブレイクのピットインでも、チームは給油と4本のタイヤ交換、空気圧調整を迅速にこなしコースに戻すと、8番手から第2ステージへと向かう。

53周目にリスタートのグリーンフラッグが振られ残り37周の第2ステージのチェッカーを目指す。オースティンは中段の混戦に阻まれ10番手に後退するが、混戦から抜け出すとトップと変わらないペースで前車を次々とパス。80周目には6番手へとポジションアップして迎えた81周目に、後続のクラッシュによりイエローコーションが出される。ここでチームは最終ステージのスタートでポジションをキープする戦略を取り、このタイミングで給油とタイヤ交換を行い10番手から残り1周となった第2ステージの再スタートを迎える。ここでもオースティンはスタートダッシュを決めて9番手でチェッカーを受け、ポイントを稼ぐと共にコースに留まり、8番手から最終ステージのスタートを迎える事となる。

96周目に最終ステージのグリーンフラッグが振られるとスタートダッシュで5番手にジャンプアップ、ショートオーバル特有の周回遅れをパスしながらハイペースで猛追、ついに2番手まで順位を上げトップを走るシリーズポイントリーダー#4ニーマンチェックの背後に迫ったところでまたもやイエローコーションとなってしまう。この再スタートでチームは最前列のイン側よりもバンク角の深いアウト側を選択するよう指示を出し、オースティンは最前列のアウト側スタートを選択したニーマンチェックの真後ろから再スタートをきることになった。116周目、残り周回36周から優勝をかけたリスタートがきられた。スタートでフロントローイン側からスタートした#51マシンの加速が鈍ったところに後続のマシンが追突、#51はアウト側にいるトップの#4を巻き込む形でアウト側のウォールにヒット、前を塞がれたオースティンも含む後続車12台を巻き込む多重クラッシュとなりスタートしてすぐにイエローコーションが出される。オースティンはフロントと左右のボディーに大きなダメージを負いコースに停止してしまったが、何とか車両をピットに戻したところで赤旗が出されレースは一時中断となり、メカニックの懸命な修復作業でコースに戻すも1周遅れの25番手からレースは再開される。ここからチームとオースティンは残り周回の少ない中、ダメージを受けたマシンで1ポイントでも多くのポイントを獲得するため最後まで諦めず戦い、同一周回の13位まで順位を挽回してチェッカーを受ける。戦闘力のあるマシンで今季の初優勝に限りなく近づくも、避けようのないクラッシュに巻き込まれてしまう不運の中、諦めずに挽回を見せたチームとオースティン。均衡したチャンピオン争いにおいて貴重なポイントを獲得し、ポジションを下げるもシリーズポイント争いを4位で踏み止まり、次戦につなげた。

次戦は、初開催となるロードコースのCircuit of The Americas(Cota)。F-1アメリカグランプリに向け設計されたアップダウンにブラインドコーナーを有するチャレンジングなコースに、優勝を目指して果敢に挑む。

Team Owner Shigeaki Hattori 服部茂章

アクシデントの起きた再スタートではイン側先頭のマシンがホイルスピンを起こして加速が鈍り、加速のよかった真後ろのマシンに押される形でアウト側にスピン、オースティンを含む上位のマシンがクラッシュに巻き込まれてしまいました。リタイヤでシリーズランキングが下がる事が予想されましたが、クルーの懸命な作業とオースティンの頑張りでポイントを獲得することが出来ました。これからのチャンピオン争いを考えるとリタイヤにならなかった事は非常に大きいです。このレースはマシンの戦闘力とチームの戦略も素晴らしく、優勝の可能性が高かったと思いますのでとても残念ですが、毎戦諦めずにベストを尽くして考えられる最良の準備をしてレースに挑む事で結果はついて来ると思いますので、次戦も引き続きチャレンジを続けて行きます。

DARLINGTON RACEWAY 結果

CAR# ドライバー 予選 決勝 ランキング
16 Austin Hill 2位 13位 4位

レースの模様は「FOX Sports1」にて全米、カナダ、ラテンアメリカで5月7日(土)午後7:30 (現地時間)より生中継された。

HREは5月22日(土)テキサス州・Circuit of The Americasにて開催されるNASCAR CAMPING WORLD TruckSeries 第9戦に参戦する。

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